手作りの加賀ゆびぬきです。
「元禄」という模様です。
見た目は市松模様っぽくて簡単そうですが、「開き刺し」という
技法を使って作られていて、これが意外に難しいのです。
かがっているうちに、隙間ができてしまう部分が多発してしまい、
何とか辻褄を合わせながら作りました(笑)。
仕上がりはきちんとなっているので、ご安心ください。
もともとは、加賀友禅の縫い子さんたちが、余った絹糸を使って
かがって作ったのが始まりと言われる加賀ゆびぬき。
実用性と美しさを兼ね備えた、とても素敵なお裁縫道具です。
布と丈夫な紙を使って作られた土台に、真綿(蚕の繭を
煮たものを引き伸ばして綿にしたもの)を巻きます。
それを和紙で覆い、その上から絹糸でかがって作ります。
細い絹糸を一本一本かがって、最終的に土台の表面が埋まると、
何ともいえない美しい模様ができあがるのです。
できあがった加賀ゆびぬきは、土台が布なので、
金属アレルギーの方でも安心してお使いになれます。
また、一般的なゆびぬきは、表面に小さな穴がポツポツ
あいていてそこに針をきちんとあてて使わないといけませんが、
加賀ゆびぬきにはそれがないため、表面のどこに針を当てても
安定して縫うことができます。
そして、何より、美しい!
ゆびぬきとして使わなくても、チェーンを用いて
バッグチャームとしてご利用いただくこともできます。
定型外郵便でお送りします。
写真のワンちゃんは、撮影用アイテムです(実は箸置き)。
商品ではありませんので、ご了承ください(笑)。